テストが近づくほど、「教わる」より「自分で解く」

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テストが近づいてくると、

「ここが分からないので教えてほしい」

「もう一度この単元をやりたい」

「テスト前なので授業を増やしたい」

テストを意識した様々な声が聞こえてきます。

テストが近づけば近づくほど、「少しでも分からないところを減らしたい」「できることを増やしたい」と思うものです。

特に、自分ではなかなか解けない問題があると、先生に教えてもらいたくなる。

まして塾の先生に教えてもらったら、解けない問題が全部解決するんじゃないか。

そんな気持ちになるのも、よく分かります。

実際、私たちも分からない問題を質問してくれたら、説明します。

間違えたところを一緒に確認します。

必要であれば、もう一度授業で扱うこともあります。

ただ、塾の先生として、一つだけ知っておいてほしいことがあります。

テストが近づくほど教わるだけではなく、教わったことを自分で解けるようにする時間が大切になります。

授業で理解することはもちろん大切です。

でも、理解したことを実際に自分で使えるようにならなければ、テスト本番で点数にはつながりません。


「分かった」と「解ける」は違う

例えば、数学の問題が解けなかったとします。解説を読んでもイマイチわからない。

そこで先生に教えてもらうと、

「ああ、そういうことか!分かりました!」

となる。

これはもちろん大切なことです。

ひとりでは分からなかったことが分かるようになったのですから、一歩前進です。

ところが、その直後にもう一度、今度は一人で同じ問題を解いてみると、意外と解けないことがあります。

あるいは、数字や条件を少し変えた類題になると、また手が止まってしまう。

これは珍しいことではありません。

「説明を聞いて分かった」ことと、「自分一人で解ける」ことは、実は別物だからです。

先生が隣にいて、

「まずここを見てね」

「この問題は言い方はちがうけど、さっきの問題と似ているのに気付ける?」

「ってことは何から考えたらいいかな」

と順番に教えてくれれば解ける。

でも、本番のテストでは先生は隣にいません。

問題を見て、

「これは何を使う問題だろう?」

「どこから考えればいいだろう?」

と、自分で判断しなければなりません。


テスト前だからこそ「自分で解く」

テストがまだ先なら、先生から新しいことを教えてもらう時間も十分にあります。

分からないところを教えてもらう。

解き方を学ぶ。

一緒に問題を解く。

こうした時間はもちろん必要です。

でも、テストが近づいてきたら、少しずつ比重を変えていく必要があります。

「教えてもらう」から「自分で解く」へ。

教えてもらったことを、本当に自分で使えるのか。

何もヒントがなくても解けるのか。

少し問題の形が変わっても対応できるのか。

そこを確認していく。

これが、テスト本番に向けた勉強です。


では、塾の授業は必要ないのか?

ここまで読むと、

「じゃあ、塾の授業って必要ないのでは?」

と思われるかもしれません。

もちろんそんなことはありません。

分からないことを自分だけで解決するのは簡単ではありません。

自分ではどこが分かっていないのか気づけなかったり、間違った考え方のまま問題を解き続けてしまったりすることもあります。

そんなときに、先生に教えてもらう。

解き方を整理してもらう。

間違いの原因を一緒に考えてもらう。

そして、自分に必要な問題に取り組む。

こうしたことは、塾の授業だからこそできる部分でもあります。

ただ、そこで終わりではありません。

教えてもらったことを、今度は自分一人でやってみる。

自分で解けるようになっているかを確認する。

必要なら、もう一度先生に聞く。

この繰り返しが大切です。

つまり、

「教わる」・「自分で解く」、どちらかだけで十分というわけではありません。

塾で教わったことを、自分一人でも解けるようにすることが大切なのです。


成績を上げるために知っておいてほしいこと

塾としては、授業をすることが大切な仕事のひとつです。

「分からないから教えてほしい」と言われれば、もちろん教えます。

「もう少し授業を受けたい」と言われれば、その気持ちもありがたいと思います。

ただ、あえて正直に言うなら、

授業を増やした時間が、そのまま成績アップにつながるわけではありません。

先生に教えてもらった1時間と、その後に自分一人で問題を解く1時間。

どちらも必要ですが、テスト直前になればなるほど、後者の重要性は大きくなっていきます。

教えてもらって、

「分かった!」

で終わってしまうのではなく、

「じゃあ、自分で解いてみよう」

までやってほしい。

そして、そこで解けなかったら、もう一度先生に聞けばいい。

その繰り返しです。

テスト前は、何か特別なことをたくさん教えてもらうことだけが勉強ではありません。

自分で問題を解いて、自分の力で答えを出す時間を増やす。

これがもっとも必要なテスト勉強です。先生に教えてもらうこと以上に大切な時間であると考えます。

〖投稿者〗桂カレッジ 志水

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